あたしは早熟だった

 14歳でヤングギターの雑誌の作曲コーナーで、佳作を取ったあたしは若い頃から投稿三昧していた。バレーボールに明け暮れながら、作曲も欠かさない日々だった。50年間の歳月の重みは感じない。音楽にはそういう軽業的(かるわざ)的な性質がある。即興が音楽の芯棒になる。そして、暗唱や朗読が文学のそれになる。ふたつは、1枚岩だ。