プライベートキャロル☆肋骨に風が流れる☆

 や、やばいかも・・・っていう戦慄が肋骨付近に走る。立ったり座ったりするとき、特に気を付けないといけない。しかしどんなに気をつけていても年寄りは安全とはいかない。安全圏はないし、安全パイにはなれない年寄りのバイトだ。今日はとうとうわかったのだ。二機くっつけて地面を走らせる荷物乗せるカートだが、どことどこが磁石でくっ付くのかがわかってなかった。ちょうど裏へ行って少し時間があり、格闘していたとき、ふたつをどこで合体させればいいのか、わかった。しかし存分に腰をかがめて格闘したせいか、あとで、別の場所でかがんだときに不思議な生温かい風が、肋骨付近を流れていくのを察知する。まさか・・・これは自分でも知らないうちに、骨折してしまうことがある肋骨骨折ではないのか?ってむちゃくちゃ不安になった。帰宅してからはずっと横になっていた。みんなが購入する栄養ドリンクコーナーも下に水が溜まっていくので、先輩と一緒に水を出していた。コンビニってやっている仕事内容が豊富でどの業務も大事でそのひとつひとつを今覚えている最中・・肋骨は貴公子の骨と呼ばれている。それほど華奢な部位なのでそれが折れるなどありえない・・・と自分に言い聞かせている。