30万円は早々と諦める。

 夜中も咳をしている音で私も目が覚める。部屋は違っても、ドアを開けているので伴侶の咳が絶え間なく聞こえてくる。こんな体の伴侶に対して、相手の貯金したお金を自分のものにしたいなんて、相当にいけないこと?って段々貰えない気配が強くなったし、相手が全く話題にしないことで一応決着もついたように思う。これから又、外食レストランかイオンモールに連れ出さないといけない。音に敏感な娘だし、実はどっちかというと音には寛容な私も今日は怒っている。この長期の騒音がいらつくのだ。私の家の横の三十坪を160万円でこの建設会社はゲットしている。これは市の土地だったが、買い手が現れたら現れたで、市も私達に一言、お宅が買いませんか??は言ってくるべきだし、それが人の世の礼儀だろう。うちも値が下がるのをずっと近い場所で見守っていたからだ。なぜ、金持ちにだけ公共は優しいのだろう。なぜ、金のある人々をなお肥えさせるのだろう。うちに打診があればもちろん購入していた土地だった。