バーター取引なら応じる~~

 私は腹を括る。今日という日に賭けたといってもいい。敵が少しずつ懐柔して来てそれが諸手に泡状態で見えてきて、昨日まではもう君には頼まないという位に期待はしないという方向性にあった私の方針そのものを修正する。敵は何を考えているか?私にはみえみえ。少なくとも二つはある。ひとつ目は今の家での弁当生活からの脱却だろう。病院で温かい食事に巡り合い、心があったまる。二つ目は建設会社が木を切ってくれるという今の時期を逃さないよう次女を説得してくれ!!という要望だろう。バイトも彼の要請で入院中は止めている。しかし他の二つは厳しいのだ。次女は頑強な視野を持っている。文豪の母親が台所に立っている女性ではない!!と豪語し樹木の件でも主張を変えない。変える気配はない。21年棲んでいる私達に権限はある!!って譲らない。ましてや土地はまだ売れてないんだろ?って江戸っ子もびびる位の威勢の良さなのだ。