プライベートキャロル

眼下の敵という映画、今ちょうどスターチャンネルで放映で、符合を禁じ得ない。こんな具合に戦争している張本人たちがお互いを助け合う・・・思いやりが芽生える。それをどう解釈しますか?ドイツの潜水艦、そしてアメリカの駆逐艦、両船の戦闘の話です。そんなもん、映画だからうまく行っただけの話だろ?って皆が簡単にそこへ行き着くのならあたしのシナリオにはついて来れません。ずっと真実にあたしがこだわってきたのは、事実を漏洩することではなく、真実に人間の本能が潜むからです。掴みどころのない人間の奇跡を知りたい気持ちがそうさせた。本当の話ではないとわかったら、そっぽを向く幼児のあたしだった。そこに脚色くらいは?それが映画製作の時点で必要不可欠なら許します。しかし根底を揺るがすような事実の改定をあたしは好まない。看過はしない。みんなが映画って、フィクションや理想や夢物語を描くものなんだろ?って言うのなら残念です。希望はとんでもない貧困の中から生まれます。お金をかつて頂いたことがない・・・そういう無名の書き手を誰も信用などしない・・って高を括る人が多いほど、あたしは冷静に対処が出来ます。金銭が生み出すことの範囲範疇には限度がある。しかしお金を生み出さなかった範疇には深い洞察や無尽の将来性が宿るのです。

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