プライベートキャロル☆みんなが年老いて気がつく境地☆

 長崎のベッドタウンである長与はヒガナガに酷似であたしはこの地方をとことん知りたい!!ってそう思ってアルバイトも決めた経緯があった。しかし九ヶ月勤務してその長与店を辞めてしまう。一ヶ月長崎を留守にして怠け癖がついてしまって、とうとう勤務に戻ることが出来なかった。埼玉に行ったのにはとても大事な理由があったからだ。孫を見せて、その男性とのふたりめの子供でもあったこともあり、夫が認知を要求したいと言い出した。ちょくで話して欲しいとの特命を言い渡されていた。私はほぼネカフェで過ごし、説得は娘が断行したが絶対にそれは叶えられないと、こっちはやがて判断した。まだ、そこまで気持ちが相手は傾いていなかったのだろう。しかし結婚届けは書いてくれてそれを大事に親のあたしは持っている。みんな、自分の立場を優先する。そこがもっとも大事なブレーンになる。上から目線で見られてあたしは辛かった娘の心中を思いやる。しかし最初からわかっていたことだろう。結婚は難しい。相手には家族がある。決定打になる。私も諦めてこれは無理からぬ・・・と埼玉をあとにした。40日近くは、埼玉に滞在して得るものはなかったようだが、インターネットカフェの個室、鍵のある部屋を経験してアパート感覚を味わった。あの場所は最高だった。一日二百円も使えない。冷凍のピラフを解凍してそれをスプーンですくう。しかし心は解き放たれていた。個室はやっぱり大事なのだ。