亡き夫は違う概念に挿まれ揺れ動いた。

 

私が持っていたのは、落ちこぼれの美学で、彼がそれに構うわけない。しかし…それを先に感じてはいけないことを、私は知る。バンカーの彼に意見を尋ねられたとき、嬉しくなる。彼はワタシをひとりの人間として見てくれ、しかも、女性の意見、母親の意見として、聞いてくれてる。今までの人生は偽り?とさえ、思い、覚醒しました。彼は落ちこぼれのワタシを決して上から目線で見てない。むしろ、意見を聞きたいって。彼の自慢話は、聞きたくないけど、他の話なら為になる。私はどんどん銀行の深淵に掴まって行くのです。