ゴリラのようちゃん介護日誌〔22〕

 明日はP〔パートナー〕の退院日。それが吉と出るか凶と出るか?医師にも分からない。先生は家の空気に触れて家族との思い出をしっかり作る大切さを言われていて、点滴や注射にない効力を家庭は持っているって。私にも分かる。そこを極めて行きたい自分はいる。ただ、便の場合、おむつではしたくないを強く希望していて、この時介助も必要だなって病室で感じる。今彼は何を考えているのか?わたしがバイトに行くことを知って当然冷たくなっている。私は反論もしない。店が困っているのに見て見ぬ振りは出来ない。少しでもお役に立ちたいって。しかし次元が違うだろ?っていう顔で私を見つめる。そしてお前を許さないからな!!っていうテレパを受け止める。悲しい性だ・・・人の心が見えるってこういう時・・・もっとも辛い。しんどい。でも私は介護をやり遂げる。完璧に出来なくとも彼の余命を延長する為に踏ん張る。