ゴリラのようちゃん介護日誌〔27〕

一睡もせず朝を迎えて、妙なことですが疲れは全くない。彼と一緒に黄泉の国について懇談したことでより鮮明にその世界のことが見えてくる。Pが電気を消すな!!って何回も私が消したあと点けて!!を懇願する。布団も深く被せるな!!って。胸のあたりで止めておく。そうしないと死神に連れて行かれそうだ!!って恐怖を露にします。酸素の数字はチューブなしで98を維持していて家庭用酸素は電源入れる必要ないしチューブを鼻に入れてもないのに、あの音を聞くだけで安心するって切りません。けちなPではもはやない。彼の肌で感じて今あるのは余命っていうより余日でしょう。今望むのは平安だけ.....。容子が傍にいてくれて片時も離れず同じ部屋にいることが気モチをリラックスさせるって。そこまで言われると私も悪いなって思う。今日が日曜日で昼二時から六時。移動も含めると四時間半離れる。そこを彼は心底嘆く・・・。私もどっちを獲っていいか迷います。Pは我が家の大黒柱です。しかしこのファミリーマートも今大変な状況。人がいない。おとつい離脱したスタッフもいれば二月一杯で辞める人もいる。私は両者を天秤に架けたりはしていません。そこまでPが私を切望するのならなぜ十八銀行の暗証番号教えないのでしょう。親和は長女が知っている。しかし私に十八くらいは教えて任せてくれてもいいのにな?って女房としての最後の拘りです。