ゴリラのようちゃん介護日誌〔36〕

 まさかな展開になっています。あれほど看護士たちに不満たらたらだったのに自分がおしゃれ手帳の付録の長財布差し上げた方が、又お隣同士になる。彼女はお父様の看護で。すると私も打ち解けてしまい、こう彼女に打ち明けてしまうんです。どうも看護士の彼女、主人とは合わない。私もつっけんどんなことを吐いてしまったのよね。どう思う?って。彼女は私にパンを差し出し、夜勤で看護士がひとり部屋にいる時にでも、差し入れしてみたら?って。でも???私ははてなマークです。こっちは患者。なんで私がそういう誠意を表す必要がある?って。しかもナースセンターの窓にはこうあるのです。付け届けは一切お断りっていう文言。すると彼女はそんなことは全然ないわよ!!ってニコニコしている。どうも私は鵜呑みにしてしまう馬鹿正直タイプ??って。ほんの些細なパンでも相手の心を解きほぐす効果あるの!!って彼女は言う。私は今日あたり実行したいな!!って彼女から預かっているパンを見ながら虎視眈々とする。しかし断られることもある?って実はそれが怖いんです。