ゴリラのようちゃん介護日誌〔33〕

 夜勤でPの部屋に来て以前なら、にこやかに担当挨拶していたのに、こうも人間って変わってしまうものなんだな・・・は驚愕の域。この人はたいしたことのない老人なんだっていう仕分けが彼女の中ですっかり完了。人を先入観で見ている。傍に私もいて貯まったらティッシュも捨ててあげようって自由にさせていたら怒り出す。あああ、もう!!って。このティッシュは!!って。憎しみを込めてごみ箱に投げ捨てながら彼女が嫌悪のため息つく。こんな患者いたら嫌なんだよ?っていう感じがもろに伝わって来たので、あなたがしないでも大丈夫。私がこうやっているじゃない。いいのよ、ほっといてくれたら。ティッシュは私が拾うから!!って。チっていう顔をしながらそそくさと退出して看護士は次の部屋へ。こんな病院正直入院したくない。しかし医療を受けたくて来ている。院長を尊敬しているから又来た。そういうのを全く度外視して、チっていう顔で何も改善ない姿に逆にゴリラのようちゃん、目が覚めた。ああ・・・言っても一緒なんだなっていう諦めではなく、どんどん相手に分け入って自分の意見を言うことです。