プライベートキャロル

 いしがまやの石窯だって、あたしが入店した位置に拘り、自分が石から遠い方を歩いてたよね?って百回訊かれて、答えるうちに心の病に罹りそうになる・・・そんなにしつこい家族は他にいないし熱が半端なく伝わり実は怖かったって・・・しかしながら父もそういう傾向があった。自慢話を何回聞かされたことか?文部省に招待されたヨーロッパ五カ国訪問の話。父の場合はまだ、許せる。自慢はしかし数を重ねると嫌らしく感じてくるからまだ、娘のほうがマシかもな?…って。彼女は逆に自信が欠如でもっと自信を持ったらいいのにな?っていう感想をあたしは持っている。酷い体験が自信の欠如を招いている。そうなら、もっといい経験を重ねて行けばいいのに、お母さんが悪い例を顕著に出している・・・すべて、あたしの影響を受けて今日あるって本音を漏らす。お母さんが色紙をメルカリで出していることも恥ずかしい・・・って嘆く。あたしがすべての責任の根源??しかしあたしも黙ってはいません。小学生だって自分のお習字をメルカリに出品している・・・なんで婆婆が出してはいけないの?それは天才少年の類(たぐ)いだからでしょ?世間様が目を細めるような将来ある少年だから許されている。あんたはいくつなの?65歳も過ぎて今年は特に不吉よね?66歳。あたしは4と6を赦さない人間なのよ。覚えておいて・・・トホホ。前途は多難のようですな。

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