デニム・ブルーママン21の10

 

まだふたりとも、若い。私は25歳でミチは二歳下。それなのに、ミチはかなり焦っているように見えました。お互いの家庭の話に入るには、かなり、打ち解けないと私は、無理。このお茶の教室も、母から強く勧められて、来ていたくらい、出不精の私でした。小学校から近いことで来ていたし、ミチも近隣の公立幼稚園で保育士をしていました。ミチは子供が大好きな感じはありました。しかし、それだけに、とどまらない、歌詠みの気質があることを、おいおい知って行くのです。私もミチも、全くお互いに違う…との直感は当たっていたのです。私は創作分野に憧れは抱くものの、全く、自信は持てなかった。ただ、絵画は少しだけ鹿児島師範学校時代に教えを受けたことはありました。