ゴリラのようちゃん介護日誌〔12〕

 男性の身内では逆にPは恐縮して気を遣うだろう。すぐ上のお姉さんを呼ぶことも考えるけど、旦那さんも重い病なのです。とても無理が言えない。彼がまだ、独身三十代前半の頃、お姉さんが看護にきてくれた話を聞いていたこともある。腎臓結石で北九州の病院に一ケ月ほど入院。その時来てくれたお姉さん。でも姉が三人いるPなので、もしかしたらその上のお姉さんかも?って。みんな、自分の家族のことで手いっぱい。しかもまだ現役で働いている。家業だったり、バイトだったり。ひ孫がいる人ばかり・・・。いかにPの結婚が遅かったのか分かる。今の状況は私のような悪妻にとって厳し過ぎる・・・。お縄にされてもおかしくない。現代だから何とか息をしているっていう気もする。昔ならどうでしょう。しかも一回家を出て又帰って来ているズウズウしい妻。自分の足跡見つめ直すいい機会であることはちゃんとわかっている。ここで新語を紐解きましょう。悪妻千年の恥です。