ゴリラのようちゃん介護日誌〔20〕

 合うとか合わないは対看護士さんに対しておのおのあって、Pがいさかいを起こしたり誰かに何かをお願いして断られたことを根に持って、好感度があれこれ上下しているのも分かる。私は赤ちゃんを産む時しか入院というものをしたことがない。それに比較するとPはずっと入退院の繰り返し。特に去年4月当初から患った肺炎はきつかっただろうな・・・って思いあぐねる。肺気腫という病は臓器がすかすかになって上手く空気を取り込めないばかりか、もっと進んだ状態のPの肺には痰が一杯詰まってしまいそれを出す為に激しい咳が出ていると先生の説明を聞き可哀そうになる・・・。若いのなら治療法もあるけど彼の年齢を考えると先生は八方手を尽くして今があるのだという。これから家に帰って存分に自分の家を満喫し家族との触れ合いを冥土の土産にしないといけないっていう含みもされている。私は動画も撮ってあげたいな!!って率直に思う。まだ、上手く出来ない、撮影出来ないではなく、挑戦して家族みんなの為に遺してあげるべき!!ってそう祈念した。