S200812

 スポーツ狂歌のスポ狂、そして川柳でスポーツの感動を詠むスポセン。この両方、興味があってワクワクですが、映画もそれに追随するいい傾向。復讐をお互いが繰り返せば、事態はどんどん悪化するという負の道理をイーストウッドグラン・トリノはあたしたちに明示してくれた。一台の有名な車をボーンと前面に出して映画の主題が走っていく様相と真意を視聴者に語りかける。憎しみの連鎖では、結局弱い者が、犠牲になっていくことを見事に示すこの映画こそ、バイオレンス部門では一位に挙げたい。しかしあたしがモノカキであることでやはり気になってしまう秀作はコレ♪ある女流作家の罪と罰。あたし達はつい思う。名前のある作家ならその日の生活には当分困らないって。しかし違うこともある。お金に困ることだってある?って。たちまちこの女流作家のファンになる。リー・イスラエルさんです。ちっとも愛想が良くなくて、しかし、彼女自身はめっちゃ感性は美しい。ユーモアも分かる人。そこが魅力。しかし金がないことでどんどん罪を重ねていく。会得した文章術もそこで器用に役に立っていく。映画の最中、古いタイプライターを探すシーンがあって偽装工作に必要なものを物色し始める彼女と彼。本当にどっぷりと罪に浸かってしまったんだな・・・って視聴者も悲しむけど、罪を償って彼に再び会う場面が実に爽やかで感動します。更生するってこういうことなんだなって。自分の長所たる武器をいい方面に活用する・・・。ほな行きまひょ。弱い者を これ以上犠牲に したくない