プライベートキャロル(困ったときにだけ祈るのではダメ)

 倹約思想にたける夫は、今にして思えば我が家の神棚に飾っておくべき人物。もっと長生きさせてやればよかった・・・って悔いる。彼は日頃からチューブだらけになったときは僕の生命維持装置は切ってよね!!って懇願していたから自然に任せたけれど、チューブだらけになったとしても生きていて欲しかった・・・猛省する。彼には言ったことを守るっていう姿勢がいつもあって、そこが尊敬出来たと子供達が言う。仲が悪かった娘なのに、今、もっと大事にしてやれば、良かった・・・って涙する。ここまで支持され彼は幸せだけど、しかし・・・介護した側として抜け落ちも禁じ得ない。彼は、天邪鬼で、本当はチューブだらけになっても筆談状態でも生きていたかったのでは?って今になって推測が出来る。やせ我慢の心根を持っていた。そんなにしてまで生きたいの?って軽く否されることを恐れていた可能性もある。くやしかっただろう・・・って。私は鵜呑みする傾向がある。馬鹿正直な部位だ。人の言葉に裏があることがわからない。今ならわかる。僕がチューブだらけになっても喉を切開しても、出来るだけ長く生かして欲しい・・・っていう彼の本音である。黄泉の国から声は聞こえはしても、これからどうすればいいあたし?確実にそれだ!!っていう彼からのアドバイスはなく、自信が揺れる。

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