プライベートキャロル☆このコーナーが脳科学を牽引する☆

 読者が一名もいなかったコーナーがいきなり天上の世界から見下ろしている。何もかもスタートはことわざからだったのだ。一期一会を私は恥ずかしながらいっきいちえと読んでいた時代があった。彼氏に言われる。馬鹿だな・・・それはいちごいちえだよ?って。彼は神戸大学出身の商社マン。27歳のときに出会い結婚出来ると信じてついていった。しかし結果は、悪かった。私は自害しようと金物店に入り、物色をしてそのとき、考える。じゃあ、二人の子どもたちは?どうなるの?あたしが死んでしまったら・・・って。親不孝ばかりして今度は自殺?冷静になって金物店を出る。外の空気を吸い、彼からもらったリングを下水溝の下に捨てた。どうしようもない暗黒の悲しみだった。やっと自分をわかってくれる男性に巡り会えたというのに、彼には妻子があった。諦めるしかなかった。しかしその一期一会が良かった。つまり、諺通りではなかったのだ。私の場合、一回ではなく二回、三回とその人物に巡り合う。そこにジャメヴの真相が埋まっていた。巡り合ったのは偶然ではなく運明だった。奇しくも運命を解く鍵を、ことわざを間違って読んだことによって、あたしは発見したのだ。