女優さんみたいに綺麗

 彼女を見てあたしはコンビニ映画を作りたい!!って思ったくらい垢抜けていてめっさ心が優しい女性特有の細やかさ・・・そのセンスはひときわ輝く・・・あのとき、コンビニを描いた映画を作るのなら、彼女の半生

を題材にしたいな・・・って強く思ったくらいだ。店を替わった理由はやっぱり大学に近いから移ったって話していた。この大学は特色が極めて個性的でどの分野を選ぶにしても将来性があって楽しみだ。いつかは彼女も就職して結婚するのだろうが、今の世代の22歳の風潮を垣間見てあたしも参考に出来る。私と誕生日が奇しくも同じだった。コンビニは物語の宝庫だ。それぞれの人生が織りなす物語が交差してそれらが結実を見ていく。どんな人生を歩むのだろう。堅いことばっかり言ってしまう機械的な自分の頭が、どんどん石頭になっているな・・って感じたら、一度、頭を空っぽにしてみたらいい。この世の中になぜ、自分がいるか?投入されているか?それはいかなる神の思し召し?って。一夜明けても、まだ頭に残像が残る。誰からも愛される彼女を見てあたしは自分もそうありたいって願っていた。