ミラクル婆のアラセブ日記☆1★

 6月入店の頃は確か月の末で私を追うように、彼ドエン君は面接に合格して入店して来ます。彼はとても真摯で言われたことを素直に飲み込んでいたのですが、教えてくれた中国人の男の子が良かったのでしょう。中国っていう国を背負うだけあって、律儀で細かいのです。僕は二度は言わない・・・とまでは言いませんが、傍で見ているだけで凄いなって。教え方が適切でコンビニオーナーが務まるほど…お国柄が、留学生を通して透けて見える。私はその頃、夕方の五時から夜の十時は勤務にはつけず、朝の九時とか、昼一時から出ていたのです。しかし入った人の研修で彼が忙しく、レジだけしてくれればいいですからってオーナーが説明してくれ、夜の八時まででいいならって勤務に入ったのです。

そこで教える側の中国人の男の子も私の八時帰りをあまり、よく思わないことがわかってくるのです。本来は10時まで勤務が決まっている。人の心が読める私には、ある人生対処法が存在していたのです。もしも自分のことをあまりよく思ってない相手が遭遇でも、百にひとつの好感度で挑もうって。もしも相手の頭の中身をスキャンもなしで読める人間がいたら、どうします?