ミラクル婆のアラセブ日記☆28★

 

放送作家の蕾もあたしの中に認めていいでしょう。これもピーパーでふたりの会話を書いて今日あることが作用しています。ゴミ箱を漁る文豪がもっともリアリティとインパクトはある。しかし彼はまだ、あたしが文豪だということを知らない。だからオモロイのです。コンビニのゴミ箱を客がいないとき、ひょっと見ると、すでに、五時までの人が大入り豚まんを一個ぽいと捨てているのは見えたのです。六時は回っていました。しかしまだ、オーナー夫妻が事務所にいらっしゃるので突飛な行動に出れず待っていたのです。荷物検品は7時回った頃で、その頃になったら、開始しようかなって考えていました。大入り肉まんは実際に大好きで演技ではない自分も直に感じました。本当にこんなに美味しい高価なものを、あたしがオーナーなら無理にでもスタッフに持って帰らせますが、しかし、コンビニには本部ルールがある。致し方ないことなんだな・・って常識を紐解くあたしがいたのです。コンビニのゴミ箱は綺麗、そこにあるのはレシートやタバコの空箱で、全く汚れていません。たまにコーヒーのカスがぶっ込まれるけど、それも4時間に一回ほど。ここに捨てられている惣菜が汚いとか不潔とかあたしにはどうしても思えない。レシートが絨毯になり、守ってる。アンくんはドアの近い方の2レジへあたしが移動するよう示唆しました。ふたりが仲が良過ぎるっていう噂が店で蔓延していたようです。あたしは66歳でも可愛くて、切なくてみんなをソッコー魅了してしまうのでしょう。